2016年1月賛美曲

2016年1月の大久保バプテスト教会の賛美曲 

  「未来に向かって歩きだそう」

(原題)Wo Menshen sich vergessen 

作詞 トーマス・ ラウバッハ (1989) 1964年生まれで多くの新しい歌の歌詞を書いている。

作曲 クリストフ・レーマン (1989) 1947年生まれ。チェンバロ奏者

新しい年が明けました。2015年度の大久保バプテスト教会は、年間テーマを「信仰と希望と愛に生きる教会」として歩んでおり、この1月からは特に「愛」ということに重きをおいて歩んでまいります。

また2016年1月24日~1月31日までは協力伝道週間として過ごします。私たちも日本バプテスト連盟に連なる教会として、特に互いのために祈りあい、愛し支え合う豊かな時を過ごせればと願います。そしてその具体的な形として、互いのために、また1つの教会ではできないさまざまな働きのために喜んで愛をもって捧げていくことができたらと思います。

さてそのようなことを踏まえつつ、今月の曲として選びましたのは、「未来に向かって歩きだそう」というドイツの賛美歌です。この曲は、日本賛美歌学会が2014年に出版しました小歌集「未来に向かって~~平和をうたう~~」に掲載されたものです。この小歌集は学会の研究活動として選曲、訳詞、創作を検討し学会大会の折に紹介されたもので、その歌集のタイトルに示される通り、「平和」を意識した内容の賛美歌で構成されています。以下は、この歌集の「編集によせて」というところからの抜粋です。

「世界的に『平和』が危ぶまれている現代に、賛美歌という領域から何ができるのか、何をキリスト教会のメッセージとして歌うべきなのか、が本学会にとっても緊急の課題と言えましょう。しかし、その取り組みには、多様なスタンス(教派的な伝統いや思想的立場も含め)が認められなければならないかもしれません。その意味からも世界の賛美歌の動向に倣いつつ、日本の社会背景や教会生活の現実感を伴った、日本の賛美歌研究と実践、そして対話的な場が、絶えず必要なのだと思います。本学会は、それらを実らせるための、「からし種」のようなものであることを願いとしています。」

そのような学会の取り組みの中で、この「未来に向かって歩きだそう」はドイツの最近の賛美歌として選ばれました。ドイツの信徒大会でよく歌われてきた、明るく親しみやすい曲と率直な歌詞です。ドイツ語では天と地が「触れ合う」となっていますが、詩編85編のイメージを使い、あえて「口づけする」と訳されたそうです。愛に生き与えあうときに、繋がり合いゆるしあうときに、平和は口づけをするように訪れると歌われているのが印象的です。

「慈しみとまことは出会い 正義と平和は口づけし まことは地から萌えいで 正義は天から注がれます。」(詩編85:11-12)