2018年1月 大久保バプテスト教会の賛美曲
新生讃美歌78 高き神にのみ
新しい年が明けました。この一年はどのような出来事が起こるのでしょうか?世界に、そして人々の心に、真の平和を与えてください、と切に祈る者でありたいと私は思わされております。
そのような思いの中で、今年の元旦礼拝に皆さまと賛美した新生讃美歌78「高き神にのみ」を2018年1月の賛美として皆さんで賛美していきたいと選ばせていただきました。この賛美歌は、私たちの信じる神がどのような神であるのかを、次のように歌詞を通して語っております。
争いをしずめてわれらを歓ぶ平和の神(1節)
力と知恵とは計りも知られぬ あがむべきわが主(2節) → 父なる神
失われしものあがないたまえり 聖なるみ神(3節) → 子なる神
苦難のときにもわれらと共なる頼れるみ神(4節) → 聖霊なる神
一年の始めに、改めて、このような神を私たちは信じ、この方を人生の主として歩んでいることを心に留めていくことができればと願っております。
- 作詞者
Nikolaus Decius ニコラウス・デツィウス (c.1485?-1546)
ドイツ南部フランケン地方ホーフに生まれ、修道士になり、女子修道院長を務めました。1522年にプロテスタントに転向し、ブラウンシュヴァイクの学校長になりました。土地の言葉、いわゆる低地ドイツ語による会衆賛美を生み出した最初の人物です。デツィウスはカトリックのミサの通常文であるサンクトゥス(感謝の賛美)、アニュス・デイ(平和の賛歌)と共にグローリア(栄光の賛歌)を低地ドイツ語に移し替え、旋律をつけ、礼拝で聖歌隊に歌わせました。
天のいと高きところでは
神に栄光がありますように。
そして地上では、平和が
善意の人々にありますように。
私たちはあなたを賛美します、
あなたを賞賛します、
あなたに祈りを捧げます、
あなたに栄光がありますように。
私たちはあなたに感謝をささげます、
あなたの大きな栄光のゆえに。
神なる主よ、
天の王よ、
全能の父である神よ、
独り子である主よ、
イエス・キリストよ。
神なる主よ 、
神の小羊よ、
父の御子よ。
世の罪を取り除かれるお方よ、
私たちを憐れんでください。
世の罪を取り除かれるお方よ、
私たちの願いを受け入れてください。
父の右に座すお方よ、
私たちを憐れんでください。
なぜならば、あなたのみが聖、
あなたのみが主、あなたのみが
いと高き方であるからです、
イエス・キリストよ。
あなたは聖霊とともに、
父なる神の栄光のうちにあられます アーメン
上記がミサ通常文のグローリア(もとはギリシャ語、ルカ2:14に基づく)です。3節までがデツィウスによってドイツ語に翻案・翻訳されたもの、賛美歌編纂者ヨヒアム・スリュターによってさらに4節が付け加えられ、三位一体をたたえる賛美歌になりました。
- 曲
10世紀ごろに成立したグレゴリア聖歌「復活節のためのミサ Tempore Pasdhail」のグローリア部分と基に、ドイツ語に合わせ、会衆に歌いやすいように作曲されました。現在では広くグローリアの賛美歌として歌われています。