2018年4月賛美曲

2018年4月 大久保バプテスト教会の賛美曲

新生讃美歌145 輝く朝

イースターおめでとうございます!4月1日に、私たちはイースター礼拝を捧げ、同時に新年度をスタート致しました。イースターの喜びと希望の礼拝から始めることのできたこと2018年度を感謝し、主を見上げて賛美をしていく一年の歩みとなりますように祈ります。

さて、2018年度、最初の月の賛美として新生讃美歌145番「輝く朝」というドイツの賛美歌をご紹介したいと思います。

この賛美歌の原詞はドイツ語で”Beim frühen Morgenlicht”「早朝の光」という意味です。1828年出版のヴュルツブルク(バイエルン州)教区のカトリック賛美歌集に掲載されました。これはキリスト賛歌の祈祷文(リタニ―)でオリジナルでは14節もの歌詞があるそうですが、作詞者は不明です。1858年にはいくつかの似たような詩も発見されており、書かれた年代はおそらく1700年代の半ばではないかといわれています。1854年にエドワード・キャズウォールによってたくさんの詩の中から選ばれた6節が英語に訳され、イギリスのカトリック賛美歌集に掲載されました。新生讃美歌では、これまで宣教研究所や西南学院でもお働き下さった松見俊先生によって日本語に翻訳されています。

多くの詩編が、その最初や最後に「主を賛美せよ」という神への賛美の言葉が使われているように、この賛美歌の節の最後はすべて「み名をほめよ」という神への賛美で締めくくられているのがひとつの特徴といえるでしょう。1節は、「輝く朝 われは歌う 主イエスのみ名」と朝(しかも原詩では「朝早く」)にみ名をほめたたえることが歌われ、夜にも「み名をほめよ」と歌われています。2節では、「神の家で共に歌う」、3節では「とこしなえにたたえられる」み名であること、4節は、「すべての民 み名をほめよ」、5節では「今ものちも すべてのもの み名をほめよ」と永遠までも賛美されるべき主のみ名であることの宣言が歌われています。

この「輝く朝」につけられている曲「LAUDES DOMINI」は、ジョセフ・バーンビー(Joseph Barnby(1838年8月12日- 1896年1月28日)によって書かれました。

バーンビーはオルガン奏者のトーマス・バーンビーの息子としてヨークで生まれました。ジョセフは7歳からヨーク・ミンスターの合唱団を務め、その後、専門的な教育を受け、1862年にロンドンのセント・アンドリュースのウェルズ・ストリートのオルガン奏者に任命されました。また指揮者としても活躍し、1871年にRoyal Albert Hall Choral Societyの指揮者であったチャールズ・グノーの後任に任命されました。その後、音楽学校の校長なども務め、生涯においてオラトリオや賛美歌、オルガン曲などを多く作曲しました。彼が書いた246の賛美歌のうちに最も有名な曲の一つがこの「LAUDES DOMINI」(ラテン語)で、その曲名の意味は「主を賛美せよ」です。エドワード・キャズウォールによって英訳された詞に曲をつけ、1868年に出版された「Ancient and Modern」という賛美歌の付録として出版されました。ジョセフ・バーンビーは58歳で亡くなり、ロンドンのセントポール大聖堂で葬儀が捧げられました。

この賛美歌は朝に夜に、またどんなシーズンにも歌うことのできるものです。原詞を見ますと、私たちの為すこと、祈り、そのすべてにあって、イエス・キリストが賛美されますように、と歌われています。なぜなら、イエス・キリストは私たちのために、十字架にかかってくださり、三日目によみがえられ永遠の命への道を示して下さった方ですから。そして私たちが神のこどもとして歩む祝福の道へと招いてくださっているのですから。復活節のこの時、共に「み名をほめよ」と賛美して新年度を歩みだそうではありませんか!