み霊なるみ神よ Come as a wisdom to children (新生267)
新緑の美しい5月を迎えました。今月皆様とご一緒に賛美する曲として、新生讃美歌267番の「み霊なるみ神よ」を選びました。
この曲は、アメリカのクリスチャンミュージック界でとても有名なゲイサー夫妻によって1964年に書かれました。ウイリアム ゲイサーは1936年にアメリカのインディアナに生まれ高校で英語の教師をしていましたが、6年後には音楽活動が活発になり、自らのゴスペル音楽会社を立 ち上げ、妻のグロリアと共に600以上の曲を作り、ゲイサートリオとして多くのコンサートやレコーデイングの活動もし、その働きの分野を広げています。そ んな彼らの作品の数曲は新生讃美歌にも載っています。258番「王なる方がやってくる」、493番「み子イエス世人のため」はゲイサー夫妻、537番「重 い荷をにない」は、ウイリアム ゲイサーによって書かれた讃美歌です。ウイリアムの妻であるグロリアは1942年に米国ミシガンの牧師の家庭に生まれ、大 学時代にウイリアムと出会い結婚し、共に多くの曲作りに関わり、また彼女の美しい歌声はその作品の演奏に温かさと美しさを与えています。
この曲の原詞は以下の通りです。
1. Come as a wisdom to children,
Come as new sight to the blind,
Come, Lord, as strength to my weakness,
Take me: soul, body and mind.
Refrain:
Come, Holy Spirit, I need You,
Come, sweet Spirit, I pray;
Come in Your strength and Your power,
Come in Your own gentle way.
2. Come as a rest to the weary,
Come as a balm for the sore,
Come as a dew to my dryness:
Fill me with joy evermore.
Refrain:
3. Come like a spring in the desert,
Come to the withered of soul;
O let Your sweet healing power
Touch me and make me whole.
Refrain:
「Come」という言葉が多用されてお り、「聖霊よ来てください」という日本語では訳しきれない強い思いが迫ってきますね。今月の第3主日は、教会暦でいう 『ペンテコステ(ラテン語:Pentecostes) 聖霊降臨日(せいれいこうりんび)』を迎えます。イエス様が捕らえられてしまったとき、イエス様 を置いて逃げ去ってしまった弱かった弟子たち。けれどもそんな彼らが共に集まって心を合わせて聖霊を祈り求めていたときに、聖霊に満たされて、力を与えら れ、十字架の福音を宣べ伝える者に変えられました。私たちも「み霊なるみ神よ くだりたまえ、み力を豊かに われにたまえや」と心を合わせて賛美して聖霊 の力を祈り求めていきましょう。