2017年1月の大久保バプテスト教会の賛美曲
新生讃美歌318 暗い闇の中より出でて
2017年最初の1月の賛美曲として新生讃美歌318番「暗い闇の中より出でて」を河野先生が選んでくださいました。12月から引き続き、ヨハネによる福音書からのメッセージテーマにこの賛美の歌詞がとてもよく合うということでした。きっと1月の礼拝を共に捧げていく中で、この賛美がお一人お一人の中でより深められていくことでしょう。
この曲は1964年、マリアン・ウッズ・チャップリンによって作詞・作曲されました。1990年5月8日付けの手紙のなかに、この「暗い闇の中より出でて」という賛美歌ができたストーリーが書かれていました。ある一人の若いユダヤ人歌手が重い病でオハイオに入院していた時にキリスト教信仰に変えられた話を、退院した後にマリアンに電話で話してくれました。そして「I have come from the darkness」と退院後の心境を話してくれました。その彼の言葉にひらめきを与えられ、この賛美歌が作られ、彼の語った言葉がそのまま賛美歌のタイトルになりました。
マリアンはケンタッキー州に住んでいましたが、ナッシュビルまで車を運転し、バプテスト・サンデー・スクール・ボードにこの賛美歌を出版してもらおうと紹介しに行きました。そこにいたのがウイリアム・レイノルズ氏(南部バプテストの教会音楽の分野において大きな働きをされた人)で、彼はこの賛美歌を見るとほとんどすぐに次にフロリダで開かれる世界バプテスト大会に用いることを決めました。その時以来、ビリー・グラハム・クルセードコーラスやラジオ、ジョージ・ビバリー・シェーのレコーディング曲ともなり、広く歌われるようになりました。
- 作詞・作曲 マリアン・ウッズ・チャップリン
1914年オハイオ州生まれ。地元の高校、大学へと進み、音楽を専攻しました。最初の結婚により2人の子どもを与えられましたが、ご主人は1978年に亡くなり、1980年に2回目の結婚をしています。彼女はアメリカの作詞家、作曲家、出版者、随筆家などが所属する団体のメンバーでもあり、宗教曲とともに世俗曲なども書いています。また演奏家としてもコンサートやラジオ、テレビなどで活躍しています。
<Handbook to The Baptist Hymnal 1992より>