2017年9月賛美曲

2017年9月 大久保バプテスト教会の賛美曲

新生讃美歌140 空の鳥を見よと

9月は教会学校月間です。河野先生からもみ言葉を味わうことのできる幸い、聖書を読むことの大切さを感謝できる賛美歌をということでした。そこで今月は、新生讃美歌140番「空の鳥を見よと」を選曲致しました。

この曲は、2011年3月11日、あの東日本大震災のあとに、多くの被災地にある教会の方々を励ました賛美歌と聞いています。今までの生活のすべてを奪われた中で、空を見上げたとき、「空の鳥を見よと みことばひびく 守りたもう神に 思いわずらいを 委ねて歩まん」という賛美の歌詞に慰められ、聖書のみ言を思い出したそうです。「空の鳥を見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか」(マタイ7:26-27)

 

この曲は、1982年、私が幼少の頃、通っていた札幌バプテスト教会で生まれた曲です。作詞者は、当時の札幌バプテスト教会の牧師でいらした加藤亨先生(現・川越キリスト教会牧師)の奥様である加藤喜美子先生が書かれました。新生讃美歌ハンドブックに作品の背景が書かれています。以下は作詞者の喜美子先生からいただいたコメントをご紹介いたします。

「ガリラヤの地で貧しい人、病める人の嘆き、悲しみに寄り添うキリスト。小さな鳥や名もない花にも目を注がれるキリストの優しさに、人々はこんな自分でも神の愛に生かされていると、深く慰められたことでしょう。私が人と比べて自分の小ささを嘆き、悲しみに沈んでいた時、神様は私をこのままで愛し生かされていると、今まで聴いた事もない、この愛のメッセージでした。自分の思いわずらい、嘆き苦しみを主に語り、主に委ねて歩むとき、神の装いの中に生かされていく喜びを頂き、自分からも自由にされました。一羽で二羽で飛び交い、餌を探し、樹にとまり生かされている鳥、道端や石地に目立たず、でも精一杯咲いてる野の花は、今日も私に、神の守り育みの確かさ幸いを語りかけています。イエス様は語られただけでなく、自らを十字架にかけて死に、愛を貫かれたお方、十字架は2千年の歴史を罪の赦しを信じた者の心にたてられています。十字架による神の義と愛は、ゆるされた者に喜びと力を与えて人生を歩ませてくださいます。」

 

☆作詞者について

 加藤喜美子 (1933年~ )。

1955年、目白ヶ丘教会にて受浸。札幌教会、シンガポール国際日本語教会を経て、現在、川越キリスト教会員。

 

☆作曲者について

真部武弘 (1943年~ )

福島県生まれ。1963年、西川口教会にて受浸。東京では、サックス奏者として活動。その後、札幌の中学校音楽教員を勤める。賛美歌集『歌えキリストの愛を』とCD(1955年)、水野源三の詩による賛美歌集『朝静かに』とCD(2007年)を出版。札幌教会員。